【書評】「Lambda実践ガイド」サーバレス入門者におすすめの一冊
こんにちは、つくぼし(tsukuboshi0755)です!
最近Lambdaを触る機会があり、せっかくなので一からLambdaを勉強しようという事で「Lambda実践ガイド 第2版」を読んだので、感想を書評としてまとめました!
書籍情報
著者
大澤 文孝 さん
技術ライター/プログラマー、情報処理資格としてセキュリティスペシャリスト、ネットワークスペシャリストを取得。Webシステムの設計・開発とともに、長年の執筆活動のなかで、電子工作、Webシステム、プログラミング、データベースシステム、パブリッククラウドに関する書籍を多数出版している。(中略)
目次
- 第1章 Lambda で実現するサーバーレスシステム
- 第2章 Lambda 事始め
- 第3章 Lambda の実行環境とイベント
- 第4章 Lambda の開発環境と SAM
- 第5章 S3 のイベント処理
- 第6章 API Gateway、DynamoDB、SES との連携
- 第7章 SQS やSNS を使った連携
各章の概要
第1章 Lambda で実現するサーバーレスシステム
EC2と比較した、Lambdaが実現可能な機能について説明されています。
具体的にはLambdaを使用するメリットと制限、またLambdaを特徴づけるイベントドリブンについても解説されています。
第2章 Lambda 事始め
Lambdaを始める上で最低限理解が必要な事項について説明されています。
具体的には、Lambda関数の書式/引数/戻り値やアクセス権、及び作成/テスト方法について解説されています。
第3章 Lambda の実行環境とイベント
特定のイベントをトリガーとして動作する場合のLambdaの仕組みについて説明されています。
具体的には、Lambdaの実行環境、関数の呼び出し方法、イベントソース、定期実行、バージョニング、エイリアスについて解説されています。
第4章 Lambda の開発環境と SAM
Lambdaでコードを書く際のツールや開発環境について説明されています。
具体的には、AWS CLI、CloudFormation、Serverless Application Model、Cloud9、Serverless Application Repositoryを用いたLambdaの開発環境について解説されています。
第5章 S3 のイベント処理
Lambdaを使用した実例の一つとして、S3バケットのイベント通知に基づいて実行されるLambda関数が紹介されています。
あるS3バケットにファイルがアップロードされた際に、ファイルを別のS3バケットに暗号化されたzip形式で保存するシステムをハンズオン形式で構築できます。
第6章 API Gateway、DynamoDB、SES との連携
Lambdaを使用した実例の一つとして、API Gatewayと組み合わせたWebアプリケーションとしてのLambda関数が紹介されています。
API Gatewayを経由してLambda関数を呼び出し、入力情報をDynamoDBに書き込み、SESを用いて自動でメールが送信されるシステムをハンズオン形式で構築できます。
第7章 SQS やSNS を使った連携
Lambdaを使用した実例の一つとして、SQSやSNSと組み合わせたメッセージシステムとしてのLambda関数が紹介されています。
Lambda、SNS、SQS、SESがそれぞれ連携したメールの同胞システムをハンズオン形式で構築できます。
感想
Lambdaについて一から勉強できる
Lambdaを使用するのに必要な基礎知識について、一から学ぶ事ができます!
特に、第1章でEC2とLambdaの使い分け方が解説されているのが良かったです。
また第4章の開発環境についても、実際にLambdaで開発する上で参考にさせて頂きました。
実装例が多い
Lambda関数を用いたシステムのサンプルが多いため、具体的にどのようなシステムでLambdaを使用できるかイメージしやすかったです!
代表的なシステムをハンズオン形式で構築できるので、そのまま実際の本番環境にも流用できそうだなと感じました。
個人的には、第5章のS3とLambdaの連携システムは結構使う場面ありそうだなという印象です。
最後に
Lambdaを初めて触る方や、今後Lambdaを用いたシステムを構築する必要がある方にとっては、ぜひオススメしたい一冊です。
ぜひ一度お手に取ってはいかがでしょうか。
以上、つくぼしでした!